瀬戸内海の多島美と風情ある広島の港町を島づたいに周遊できる観光型高速クルーザー「SEA SPICA(シー スピカ)」の運航が始まった。
JR西日本と瀬戸内海汽船の両グループが新たな海上観光ルートの創設をめざし建造した。全長25.7メートル、90人乗りで、濃い青と白を基調にしたボディーが印象的な同船。客室にも趣向を凝らし、ソファ型座席は高級列車のノウハウを加えた特注品で、大型窓から景色が眺めやすいように外側に向けられている。2階の屋外デッキでもソファに座りながら思い思いに時間が過ごせる。
2階デッキからは多島美が楽しめる
「せとうち島たびクルーズ」として運航。往路は広島港を8時30分に出発し、呉港、下蒲刈島、ウサギが人気の大久野島、瀬戸田港を経て、13時15分に三原港に到着。復路は三原港を13時25分に出発し、大久野島、歴史的な町並みが残る御手洗(みたらい)、呉港を経て、18時に広島港に戻る。どちらも下船観光がある。
青と白の対比が美しい「SEA SPICA」
乗船券は瀬戸内海汽船のHP「瀬戸内しまたびライン」で、片道6千円で発売。主な旅行会社の旅行商品、JR西日本ネット予約「e5489」の広島方面へのきっぷの各オプションとしてもお得に購入できる。